YY
今日はかなり発声を細かく見た。
見た、というより見ることが出来た言うべきか。
それくらい、彼女が熱心にこちらを吸収してくれるので、こちらも教えられる。
最初の声はやはり地声成分の強い声だった。
それでも少し響かせようとする、口の使い方だったが、歌う際にまだまだ顔が前に出て、舌根から顎の力が強くて、
どちらかというと、邦楽的な声になってしまう。
一つは、最初から地声成分が混ざりようの無い高音から、下降形での練習となった。
これは、失敗。
高すぎて喉が上がって支えが取れない。
それで、再度中低音から、徹底してハミングから母音へ、という練習になった。
顎も引いて、下あごもかなり降ろして、指で固定して中音域から2点Gくらいまで。
それで、ようやく喉が開いてきて、母音でも地声成分が出なくなってきた。
ただ、これだけだと、まだ中の開きが足りない。
それで、今度はあくび状態をブレスで気をつけてもらうことにした。
これで、かなり喉は開いてきたが、今度は喉側に舌根で力みが出て、団子声になってきた。
それで、今度はもう少し声のポイントを少し浅めくらい、あるいは明るい表情にして、という具合に調整をした。
一緒に声を出しながら考えたのは、ブレスを鼻で吸うことである。
彼女のように舌根で下に押し下げる傾向がある場合は、そのブレスによるあくびを、鼻で吸って鼻の奥だけであくびをするように
準備すると、喉が深すぎずに、中を開いた発声になるようだった。
そんな具合で20分くらい発声をやってから曲に。
アーンのSi mes vers avaient des ailes
これは、やはり口先で小さな声で歌うだけになってしまう。
それで、今日も母音から歌う練習になった。
あくび状態を作るブレスから発声へ、という基本を守ってもらう。
勿論、声の浅い深い、明るい暗いの調整は見ていった。
それが出来てから歌詞をつけて歌った。
注意する母音はエである。
この曲はエの母音が多いのである。
喉が浅すぎたり、締まり易いので、エよりもアに近い感じを持って、舌だけを変えてエらしくするように。
リディア。
これも母音で練習してから、歌詞で歌った。
やはりあくびは必要だが、鼻で吸って、軽くの方が良い。
まだリズム読みと発音に一部間違いがあるので、もう一度確認して欲しい。
