AM
彼女も初心者中の初心者で、難しい声ではある。
声に芯がないために、苦労している。
今日も30分以上発声練習で、声のポイントを押さえてもらうべく頑張った。
最初、地声でもハミングで練習してから、チェンジした声の母音Aで良い感じに出来たのが、
すこしすると、またスカスカの喉の上がった声になってしまった。
再度やり直そうとするが、どうも見つからない。
で、上手く行かない状態を見ていると、声を出す力が基本的に足りていないこと。
身体をしっかりさせること、息を思った以上に強く吐くこと、喉をよく開けることなどである。
彼女の場合は先ずは下あごを良く降ろすことは有効である。
どの母音もなるべく喉を開けるように、下あごを降ろして、口の中奥を開いた状態を保つことである。
息を強く吐くことさえ意識できれば、声の当たりが薄くても、共鳴が少し付いて響きがしっかりしてくる。
特に2点Cから上は、喉も開いてかなりしっかり出せるようになってきた。
元々、高音はとても伸びそうであったが、今日は発声でかなり思い切って強く出させてみたが、2点A～bは、金管楽器のように、ぴ～んと輝く声が出て、彼女の高音の資質を感じさせてくれた。
コンコーネの50番は3番と4番を練習したが、ほとんど言うこと無いくらい良く出来た。
何より彼女が、真摯に頑張っている姿勢が良い。
それなくして声なんて出てこない。理屈以前の問題である。
楽は出来ないのだ。
イタリア古典のAmarilliも前回の練習の結果を踏まえて、練習してきてくれたので、ほぼ良い形になった。
最後のカデンツのアドリブも上手く出来た。
リズムを間違えて歌っている部分があったので、注意。
当面は、この調子でやってくれれば伸びると思う。
