NY

発声練習は1点Aまで。
中低音はかなり鼻声に近いくらい鼻腔を意識していた。
だが、1点G以上が、少し力みが感じられた。
それは、実際曲を歌う際にも出ていた。

モーツアルトのCosi fan tutteのUn aura amoroso
譜読みが浅いせいが強いが、高音が力んで出なくなる。
もっと喉を踏ん張らないで解放するように高音を対処すること。
喉がひっくり返る直前くらいまで、楽に解放させたほうが結果的に高音が出るだろう。
まずは、そういう出し方で音程も良く対処できる声の出方を覚えて欲しい。
特に1点Aから上はそう。

それでは、ということでグノーの「ファウスト」から「清き棲家」
こちらは、以前も歌ったこともあり、なかなか雰囲気は出せていて、可能性がある。
また、2点Cもファルセットぎりぎりならずに、保って出せていることに感心する。

最後にチマローザの「秘密の結婚」からパオリーののアリア。
これが今の彼にはちょうど良い音域であり、かつテノールらしいメロディに溢れていて
抜群に良い。イタリアもの、そしてテノールの魅力が彼の声で充分表現出来る。
声の調子も良い。この調子で挑戦して欲しい。

最後にフォーレのSylvieこれがフランスものなのに、その前のイタリアもののテノールの
声で良い味を出せているのが興味深い。
やはり、声楽は声だな、と感慨を持つ。
チマローザのアリアとフォーレの2曲に決定。
良く練習すれば充分間に合うだろう。
次回の合わせを楽しみにしている。

NA

今日は伴奏合わせ。
プーランクAir chanteeを通した。

1曲目は、テンポが最初眠いテンポになってしまった。
Basの発音に注意!ピアノは速いけどもビートは保てる速さであり、テンションの高い雰囲気を表現して欲しい。
2曲目は今度はピアニストさん速すぎ。1曲目と同じになってはいけない。
余裕があってもう少し洒脱な雰囲気が出るように。
歌は滑らかで可愛らしさが出て良い。
最後の1オクターブの跳躍は、ポルタメントを必ずかけること。
そうすることで、上の高音の発声も自然に決まってくると思う。
とにかく頑張らないチャーミングな2点bを。
3曲目は素晴らしい。中低音も滑らかで綺麗だ。Presseeの発音に注意!
4曲目もフラフラになるテンポでぎりぎりまごつかないようにだけは注意。

NormaのCasta diva
出だしの声はとても良い。厚みのある中低音。この音域でこういうメロディならメゾソプラノになったつもりで出してちょうど良いくらい。
ピアノとのアンサンブルが不味いので、棒を振って練習。
出だしのテンポはかなり重めに感じて良いだろう。
良い集中でブレスも持つようなので心配はなさそうだ。
逆にAllegroのパートは速目が良い。
3回通して、3回目は素晴らしい演奏が出来たと思う。
懸案の伴奏とのリトミックな絡みがようやく解決したかな。
まだ数回合わせられるので、更に磨きをかけてもらいたい。