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発声練習から。
リラックスした良い中低音の響きで始まった。
基本的に彼女の良さは声がリラックスしていること。
今日は高音はほとんどやらずに、5線の中だけを練習して、曲に入った。
曲はシャンソン「すみれの花咲くころ」
何度か通してみたが、前半のレシタティーヴォ風の語りは、文字通り語りに徹すれば良い。
歌詞を良く朗読して、スムーズに滑らかにフレーズを語るためには、緩急織り交ぜて語ると
メリハリが付くだろう。その通りに語り歌えば良いのである。
そして歌だが、彼女の癖で、短い単位でブレスしてしまうのが惜しい。
良い声が出ているのだから、これも言葉の単位がフレーズになっているので、その通り
1フレーズ1ブレスで歌って欲しい。
増して、アカペラで歌うそうだから、その方が聴いている方も気持ちが良いのである。
伴奏が付いたり、マイクで歌うのであれば、逆に嫌味になるかもしれないが。
もしイメージがあるのであれば、マイクで歌うべきだろう。
次に「からたちの花」
こちらもとても良い声、ファミリアルな温かみと爽やかさを感じる歌声であった。
後は、歌詞のイメージと、それぞれのフレーズの節による歌い回し方をはっきり、直截に出すことではないだろうか？
泣いたよ、痛いよ！白い白いからたち！青いよ！それぞれ判りやすい形容詞があれば、そのイメージを充分に感じて歌って欲しい。
細い2点Gの声が出せるので、それをppにして、推し量って全体のダイナミックを作っても良いだろう。綺麗に細い声が出せているのだから。
ただ、強くはっきり出す所、前に進むところの積極性も合わせて出して欲しい。
基本的な最初の出だしのテンポはゆったりと、ノスタルジックに、歌いださないと、ちょっと瀬からしい音楽になってしまうから要注意。
最後に前回のレッスンと同様に、ミュージカルナンバー「星から降る金」を練習した。
どうもキーの高いのが気になった。
以前はこのキーが良いと思ったが、思いのほか中低音がリラックスして良い声になったので、そのせいもあるだろう。
1音下げると丁度良い感じである。
思いいれのある曲のようだし、良い曲なので、最善のキーを選んで歌うべきであろう。
