今回のオンラインレッスンは、以前からレッスンに来ているPops歌手の方でした。
およそ2か月お休みしました。
いつものように低音からの発声練習で、課題にしたのは中低音の地声をピッチを良くすることと、
高音発声でなるべくミックスさせることでした。
今回の動画は、前半の中低音発声です。
大事なことは、声を出し始める時に息を強く吐き出さないように気を付けること、
出し始めるポジションを高く保ってピッチがさがらないようにすること。
この2つでした。
声の響きを高く保つことと、声の出し初めに息を吐き過ぎないこと。
この2点は、呼吸法の共通点があります。
それは息を吸ったらすぐに吐きだしたい、という自然な要求を抑制してコントロールすることでしょう。
吐き出したい要求は、美しいメロディを歌いたいということにつながるわけです。
たとえば、普段の私たちは喋るときに、喋る内容に従って息を吐きだしています。
よほど感情がコントロールできないくらい高ぶっていない限りは、言葉のフレーズの単位を無意識で保って喋ると思います。
歌も、歌詞をフレーズと言う形でメロディを形作るわけですから、同じように息をコントロールしてやらなければなりません。
このことが、判るようでいて意外と判らないものです。
特に声の出し始めは注意しなければなりません。
それは吐き出したい要求を素直に受け入れてしまうために、歌いだしで呼気を使い過ぎてしまうことと、
お腹で歌うという意識のために、不要にお腹を凹ませて声を出し始めてしまうことが原因になっている場合がほとんどです。