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下降形の発声から上行形を練習した。
いつも通りに音程感の良い声であったが、今回の上行形は、ドミソで特にミ~ソでポルタメントがかかるようになった。
響きを変えないように、との配慮だろうか?

コンコーネは44番。リズムの難しさを解説。
やはり基本は6/8拍子であれば、6つのラインがどこに入るか?を把握できるかどうか?である。
音程感などは問題なし。
コールユーブンゲンも4度の練習Eを行ったが、やはりファーシの増4度の音程感を覚えることが肝要であろう。

歌はイタリア古典歌曲集のDimmi amor
テンポが速かったので、本来の四分音符=69を改めて認識してほしい。

この曲の練習で最終的に、今日は彼女の胸声傾向の強い歌声についてを課題とする端緒となるレッスンになった。
この発声のメリットは大いにあるのだが、デメリットとして彼女の場合は下あごを良く使う発声になる点であった。
つまり歌詞を発音する場合に、その強い下あごの動きが発音の響きを太くすることと、狭母音が開母音的になってしまうことにある。

来れ、特にI母音で顕著になる。
IがEのように聞こえててしまうからである。
良いピッチでIを綺麗に聴かせるためには、彼女の場合は下あごが発音の瞬間に下がるのを抑えなければならない。

この練習方法はいくつもあるので、次回はこの練習に集中してみたい。