あなたはテノールではないのなら、女性ですね。 😀 頭声と言うのは声帯の振動の状態そのものを言う用語になります。 鼻腔共鳴というのは、ちょっと複雑ですが、イメージです。 実際は鼻腔共鳴と呼ばれているものは、鼻腔で共鳴しているわけではないそうですが、あたかも共鳴しているように感じるから、そう呼ばれるわけです。 そのことを書くと複雑で長くなって、訳がわからないと思いますので敢えて書きません。 頭声と呼ぶものは、一般的には、芯のない、開いた、漂うような声のことで、主に高音域の声の出方の一つの在り方と思ってもらえれば良いでしょう。 声帯は良く伸ばされれば、当然薄くなりますが、中央付近が少し隙間が空きます。そんな状態です。 薄く延ばされてますから、響きも薄い軽いものなのです。 良く伸ばされるためには、喉頭が下に引っ張られ、上に引き上げられ、という状態が良くある必要があります。 俗に言う、あくびをする状態、というのがそれに当ります。 鼻腔共鳴は、高音域でもありますが、私がレッスンで良く言う場合は、主に中低音域です。 中低音域は、気をつけないとピッチが下がりやすいです。 そうなると響き自体もこもって、いわゆる通りの悪い声の響きになります。 通りの悪い声は、力みますから喉にも悪いし、響きもますます悪くなりますね。 もっと効率よく出さなければならないです。 中低音域も高音と同じく喉頭を上下に引き合ってバランスを取るわけですが、そのバランスは高音域よりも一般に弱くなります。 また、中低音の発声という特性上、下に引っ張られる傾向が自ずと強くなるのです。 ですから、その分、上に引っ張る力を強くしましょう、ということです。 そのために、ハミングの練習をしたり、半母音でかつ狭い母音のウとかUウムラウト、とか、イなどでも、口を横に引かない丸い口のイなどで練習をして、声の響きが上顎から上で響くように練習をするわけです。