#38083
shin yamanaka
キーマスター

ゲストさん今晩は。 1オクターブ半とのことですが、喉によっては特に不思議なことはありません。 男性の場合2オクターブきちんと出せれば大したものですから、良く練習すれば必ず高音はもっと伸びるようになると思います。 ただし、あらかじめ申し上げたいことは、掲示板で私が書くことを読んで実践しても、簡単に出来るようにはならないです。 出来れば、良い指導者について、発声を会得するようにしてください。 まず地声ですが、ハミングで響きをなるべく上顎から上で響かせる練習をしてください。 あるいは楽器をやっていて、音程にうるさい方なら分かるでしょうが、音程の上澄み部分だけを 地声のハミングから導いてください。 上澄み部分と言う意味は、太い響きではなく、しかし裏声ではない響き方のことです。 要するに響きを強く押し過ぎないことで、声の当りを太くさせずにハミングを作ることで 必然的にピッチが高く良くなるポイントが分かると思います。 あまり低い音域よりも、地声の高音への限界の3度~5度下くらい、要するに出しやすい音域で練習してピッチの良いハミングを出せるようになってください。 それが出来るようになったら、今度は口を開けたハミングで、開けた口の大きさを変えない、 すなわち、下顎を絶対に動かさないで、軟口蓋だけを動かすことで母音に変換する練習です。 言葉で書くとNgaとなりますね。Nの部分がハミングで、Gの部分が軟口蓋が動く瞬間の声。 Aが母音になったときを表しています。 これで、前述のピッチの良いハミングと同じ音程感覚で明るい母音が出せれば、まずは成功です。 その声の響きは決して喉で押さない、あるいは喉で響いているのではなく、鼻腔から上で響く中音域の声になるはずです。 この声の響きを会得しないと、ファルセットと地声の中間のミックスボイスは出来ません。 それから、地声が出せない高音域でのファルセットでの発声は必要ですが、喉を開けて喉奥から鼻腔にかけて呼気の空間を作って、呼気の支えのあるファルセットが出せるようになってください。 支えというのは、要するにフレージング(クレッシェンド~デクレッシェンド)が出来る状態の ファルセットによる発声と言うことです。 喉が開いた状態、というのは、声門がぴったり閉じて声が出る感覚ではなく、少し隙間が開いた状態を自分が発声するときに、はっきり分かる状態とでも言えば良いでしょうか。 地声と裏声の間の音域の差、という意味が良く分かりませんが、地声からすぐに裏声に出来ないという意味でしょうか? それであれば、そのどちらの声でも少しずつ上にあるいは下に伸ばして繋ぐことも必要でしょう。 それも地声と裏声のミックスを作って行く練習になるでしょう。 いずれにしても、地声領域で鼻腔共鳴の声を作らないと、ミックスして行くことがとても大変です。