はじめまして、かな? ご投稿をありがとうございます。 大変、興味深い投稿と思い、早速ご返信させてもらいました。 まず、セカンド・オピニオンの理由の1の先生評価ですが、これは、私も指導者なので、常に考えるところです。 確かに声楽家としての研鑽を積むことも必要ですが、教師としての耳を磨くことと、教え方のノウハウを経験を通じて身につけることが大切、と私は思っております。 教師が生徒を超えなければと書いてありますが、私などはコロラチューラを歌えませんが、コロラチューラを教えます。 また、HiCをちゃんと出せませんが、テノールを教えます。 それは、自分の中に教師としての体験として、また知識として、女性と男性の声帯には一切の違いがないと確信するものがあるからです。 また、自分の発声の中から類推して、どうやれば高音発声が出来るか?が判るからテノールでも教えられるのです。 単に出来る出来ない、という問題は難しいことがありまして、先生が出来るといっても、ある先生にとって苦労しないで出来た発声が、ある生徒には苦労の種だったりすると、先生はどうして出来ないの?ということがままあることです。 そういう問題は、単に出来る出来ないの問題ではなくて、どうやったら生徒にやる気を起こさせるか?理解してもらうか?あるいはどういうプログラムを生徒に提示すれば良いのか?綿密に考えなければなりません。それも瞬時にです。 これは、単に声楽家としての研鑽を積むだけでは出来ないことだ、と考えております。 私も生徒だった時期があったわけで、ゲストさんがおっしゃることは良く解ります。 教師と生徒というのは、単に機能的な技術のやりとりだけで成り立つのではなく、人間的な信頼関係、というものが大きな要素になります。 たとえ、技術に勝って素晴らしい先生がいたとしても、その先生と上手くコミュニケートできなければ、先生のリソースは浪費されますし、生徒の努力も無駄になりかねません。 中にはとても口の悪い先生がおられて、毎回泣かされるというケースがあるかもしれませんよ。 教えたり教えられたり、ということの中には、そういう要素がとてもあるのです。 このことを裏返せば、先生としての素養がなくても、生徒が努力家で、先生のちょっとした言葉から、自分の努力を引き出して、素晴らしい成果を上げる生徒も、中にはいるものです。 そういう例をいくつも私は知っています。 ゲストさんの質問から逸れてしまったかもしれません。 結論の複数の先生に就くことは、先生に必ず相談してやるべきでしょう。 なぜなら、指導法というのは、同じ目的に向かうのにも、先生によって、まったく違うアタックをすることが多いからです。 内緒で就いていると、どちらかが悪い、という判断になり、疑心暗鬼になり、元も子もない結果につながりません。 同時並行されるなら、相談の上されるべきだと、私は思います。