#38172
shin yamanaka
キーマスター

そうですね、ハミングはやる意味が分かりにくい発声だと思います。 響きの根本、元になる要素、と考えて、音程と響きの強さや質を バランス良く捉えることを目的にしてみてはいかがでしょうか? すなわちハミングの響きを胸に当てることで、太い胸声区、鼻に集めて鼻腔の響き、後頭部に当てることで、頭声の練習、という具合です。 鼻だけを意識すると、ピッチは良くなりますが、響きは薄っぺらい感じになります。 それでは、胸に当てるように意識すれば、響きは厚みを増して太くなりますが、ピッチは幅が出るでしょう。 後頭部に当てると、ピッチが良く高音まで滑らかに出やすいですが、やや息の混ざった響きになりやすいと思います。 最終的に、高音が細くなってしまう場合は、なるべく口を開けるハミングにして、下から昇るフレーズで練習しましょう。 下の声区の太い響きのままで、なるべく高音まで持ち上げて行く練習をしてみてください。 その時に、高音に上るに連れ、下あごを下げて、口を開くようにすることで、喉仏が上がりませんから、太い響きで高音が出せるようになるでしょう。 ただし、上あごもしっかり開ける意識を持たないと、音程も♭になってしまいますから、注意が必要です。