こんにちは。いつもありがとう。 そうですね、その先生の言っていることは半分正しいし半分間違っていると思います。 初心者、と一言で言っても声のあり方は様々です。 10年やっても基本が無い人は初心者なのでしょうか? あるいは1年でも基本がしっかりしている人もいるのです。 声を出させるようにするためならば、モーツアルトを課題にする必要はないですし、むしろ相応しくないかもしれません。 ただ、ある程度出る、もしくは出す方だけで言えば問題ない人であれば、むしろモーツアルトは器楽的な声の扱いのために勉強になるでしょう。 また古典的なクラシックの歌唱のありかた、声の扱い方の基本を身に付くことが出来ると思います。 難しいですが、芸の品性みたいなことに関わってくることです。 クラシックというのは、たとえ声楽であっても、近代オペラのアリアばかりではないのです。 声を持っていると、色々なレパートリーが必要なことに気づくでしょうし、またお客様からも要求されると思います。 そういう時に、最初に何をきちんとやったか?ということが決定的な意味を持ってきます。 結論ですが、初心者、といってもその人の状態を見て、モーツアルトをやるのが良いかな、と思えば教えるし、また、その人がモーツアルトにモチヴェーションを感じない人であればやりません。 音大を受けたり、プロになラ無ければならない人と、趣味でやる人の違いということもありますね。 追記 そうそう、たとえば野球でいえば、誰でも4番バッターになれるわけではないし、ホームランバッターになれるわけでもないですね。ポテンヒットが上手くて足が早い人もいるし、バントが上手い人も要る。 声楽も似ていると思います。 小技を効かせることに上手い人もいれば、大技が良い人もある。 誰でもが同じ路線で同じ方向でしか声楽の勉強をしないと、各人の 本来の持ち味が活かせないまま、中途半端に終わってしまうのではないかな。 それはレパートリーを確立することもあるし、語学において得意技を持つことだったり、あるいは声の練磨において凄い人とか、様々だと思います。 人生長いといっても限りがあるので、ある程度的を絞って持ち味を生かせる歌手になりたいものです。