2019年10月19日土曜日の15時から、スタジオNOAH田園調布のピアノサロンにてアトリエムジカCの試演会を行いました。
出演者は7名で、内2名がスタジオ生徒として初出となりました。
それぞれの精一杯が感じられた、良い結果に満足しております。
そして、ピアニストの福間知子さん、井川弘毅さん、中居李紗さん 関根滋さん 4名の皆さん素晴らしい伴奏をありがとうございました。
動画下段の解説に、各人の歌いだしの時間をリンクしてありますので、急いで自分の録画を見たい方は、そこをクリックして下さい。
以下、簡単に指導者からの講評です。
KNさん
モンテヴェルディ「私を泣かせて」
作者不詳「たとえつれなくても」
パイジェッロ「もはや私の心には感じない」
初めて来たときは、完全にファルセットでありながら喉を絞める発声で、咲が危ぶまれましたが、このところの劇的な上達で、しっかりした歌声で歌えたことが、まずは成功だったと思います。
これから、少しずつ喉を開ける、喉を絞めないで歌う事、を覚えて行ってください。
https://www.youtube.com/watch?v=wducKNsU0wY&t=31s
MOさん
マルティーニ「愛の歓びは」
ヘンデル「樹木の陰で」
当初は発声に苦労していましたが、このところめきめきと上達していました。
しかし、私がしっかり指摘しておけば良かったのですが、直前に練習をし過ぎて声の調子を崩しての本番となってしまいました。
それでもきれいに歌い切ったのが立派でした。
今後が更に楽しみな結果でした。
https://www.youtube.com/watch?v=wducKNsU0wY&t=431s
HHさん
スカルラッティ「フロリンドが誠実なら」
ロッシーニ「約束」
モーツアルト ドン・ジョヴァンニよりツェルリーナのアリア「恋人よ、さあこの薬で」
楽しく元気よく歌えたのには好感が持てました。
声楽を愛し発声の研究に勤しむ方ですが、その意味でもう少し工夫がほしいところでした。
歌声の発声は弱すぎても強すぎても上手く行きません。
頭声の課題を更に進めてください。
https://www.youtube.com/watch?v=wducKNsU0wY&t=910s
SKMさん
ドヴォルジャーク「我が母が教え給いし歌」
アーン「高雅なとき」
モーツアルト フィガロの結婚からケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら?」
歌う集中力がたいへん良かったです。
音楽的という意味での素質を感じる方です。
合唱で鍛えた良い音程感が美点ですが、声楽的な歌声という面で更に発声を深めてほしいです。特にブレスと声の関係を更に追及してください。
https://www.youtube.com/watch?v=wducKNsU0wY&t=1530s
後半
SNTさん
フォーレ「祈りながら」
パーセル「恋の病から逃れようとしても」
モーツアルト フィガロの結婚から侯爵夫人のアリア「」恋の神よ安らぎを与え給え」
どの曲も音楽的に充分な音程感と声量で歌えた点を評価します。
更に息を楽に吐いていけるように、発声に留意してください。
発音も、もう少し明快になると良いです。
https://www.youtube.com/watch?v=75XkRx_jEaE&t=47s
TNAさん
ドビュッシー「2つのロマンス」
モーツアルト ドン・ジョヴァンニからエルヴィーラのアリア「あの恩知らずは私を裏切り!」
出だしで緊張が出る点が、少し惜しかったです。
しかしドビュッシーは2曲とも、その美しさが表現出来ていたので成功と言えるでしょう。
モーツアルトのアリアは、上品な様式を保ちつつ、この役柄の強さが表現できていました。
大変良かったです。
https://www.youtube.com/watch?v=75XkRx_jEaE&t=644s
STさん
モーツアルト モテットより「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」「アレルヤ」
発声に苦労してきましたが、今回を以てその難しかった点がクリアできたと思います。
換声点の発声が難しかったのですが、頭声の使い方を覚えたことが理由だと思います。
喉に関しては更にこの方向で行ってください。
プラスしてブレス時の体の使い方を覚えて行ってください。