発声練習は、下降形5度、上行3和音アルペジオ、上行5度スケール、最後にオクターブ歌唱で終わり。
曲は、フォーレのPavaneから。
前回リズム感を丁寧に正確に表現することを練習した通り、今回もその点をシビアに聞いた。
また今回はアカペラの練習において、ピッチを大切に良く合わせる練習も行った。
女声2部は、ピッチの正確さが目立つものである。
Maria mater gratiae
高音域を歌うソプラノが苦しい点を練習。
ブレスを多用すると、かえって声を出しすぎることで喉が苦しい発声になる、あるいは聞こえる。
フレーズを一息で歌う方が、リズムも含めて軽やかになること。
また、3度6度でハモることが大事なので、アルトのピッチも充分に注意を。
短調に転じてからの、両声部のピッチも気を付けて。短調になると声のピッチを無意識に低く取ってしまうるため下がりやすくなる。
この曲はテンポ指示にもある通り、andante 4分音符=60だが、2拍子なので案外と軽やかなのである。
もっさりと遅く歌わない、あるいは歌いすぎないように。
最後にAve verum corpus
曲調の大切さというのか、あるいはこの音楽のスタイルのイメージを統一したい。
4拍子だが、2拍子のマーチ的な要素がある。
また4分音符=84で、Allegrettoであるから、これももっさりと重く歌わないこと。
毎回お願いしているように、5点Cで始まるフレーズが多いので、その声のピッチには充分気を付けること。
ソプラノは、最後のAmenのEで伸ばす5点Fの響きに注意を。
弱声で5点Fなので、声を返して裏声にした方が効率が良いだろう。
E母音をまともに出そうとすると、喉が絞まって聞こえて聞き苦しい。
母音の形よりも声のピッチと声質優先で対処してほしい。
最後に、全体に2部合唱なので、アルトは常にピッチが低くならないことと、声量バランスをソプラノと合わせることが重要である。