3、声を当てる場所について・・・
レッスンに来声のあてどころられる初心者の方によく見られるのが、声の出し始めに音が定まらない、あるいは声が上ずるしゃくりあげるように声を出す、というのがあります。これは、前回お話した、ブレスと共に喉頭をあるべき場所に置き、声帯をきちっと保持する、いわゆる弦を張る作業が出来ていないことによるのです。
理論的には、このように言えますが、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?下の図をご覧ください。赤い矢印・・・・・声を出す際に、その場所に声が当たるようにイメージして声を出すのです。これを「声を当てる場所」といいます。声楽を少しでもかじったことのある方は、「もっと声を前に・・」とか「あくびをするように・・」などといわれたことがあると思います。詳しい解説は、次回に譲りますが、全て、喉頭の場所と、声帯の使い方を規定するための、具体的な筋肉の使い方をイメージによって誘い出すための方法なのです。
これは、別に私が編み出したのでもなんでもなく、昔から声楽の世界では行われてきた古典的な発声訓練の第一歩なのです。

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