7、喉をあけろ!

声楽の場合、最初に覚えて欲しいことは喉を開く、ということです。なぜなら最初にこれを覚えないと、なかなか後から身につけることは難しいからです。声を弱声(P)で出して次第に大きくして強声(F)にすることを正しく出来るためには、この喉を開くテクニックを身に付けなければなりません。逆のことも同じです。これはクラシックに限らずポップスでもフレーズの終わりを綺麗にディミニュエンド(減衰)させていくことがありますが、これも喉が開いてないと出来ません。この、喉を開くことと、呼吸、特に呼気(吐く息)のコントロールが出来るようになって始めて、レガート(旋律を滑らかに歌う)な歌が歌えるようになります。
一番卑近な例で言うと、汚い話でごめんなさい!物を口から吐く時に喉は最大に開きます。この時に腹筋もかなり使っているはずです。

イタリア語でDolce mio benをド−ソ−ミ−ドで発声して下さい。
この際に、DolceのDoのアタックの時に強くアタックしてすぐに声をディミニュエンドする。その時に口は大きく開き喉の奥まで開くように、そして下腹部は強く中に入れるように、そして入れたまま更に中に入れ込むようにして声は、ce-mio-benまで息の続く限りピアニッシモで練習します。この時腹筋は最大限使い、息も吐ききります。あくまでも最初のDolceのDoの時だけ声を強く出すのであって、その後は一気に減衰させて下さい。この時に喉の奥まで開いていることが実感できればしめたものです!

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