初心者のための発声法イメージトレーニング

発声における共鳴効果(倍音)の重要性

高いドームを持つ教会の地面に立つ人が歌うと、ドームの頂点に声が届いて教会全体に反響が起きる。
この反響を聴かせるイメージ。
人の歌声を直接聞かせないで、反響を聴かせるのである。
初心者においては、歌詞発音よりもこの共鳴効果を出すことを最初に覚えるべきであろう。

このイメージ発声において重要な点

地面に立つ人が喉仏と認識すること。
そして高いドームは口蓋窮のことになる。
いわゆる軟口蓋。
口を開ける意味は、この状態を常に保つためである。

この発声の難しさ

特に地面に立つ人である喉仏の状態を一定に保つことにある。
それは下あごの動きも大事だが、根本的に呼吸方法に大きく依存する。

ブレス時にお腹を拡げるようにし、その広がりを保って歌うこと。

このことが、地面にしっかり立つ人の声の原点となる
これが出来ていないと、地面に立つべき人の位置が口蓋窮の高さを意識することに応じて動いてしまうのである。
高音への換声点である程度動くが、基本は動かさないと憶えるべきであろう。

結果的な練習法

この共鳴効果のポイントを掴んだら、今度はAEIOUあるいはIEAOUでも良い。
5つの母音を同度で移動しながら、その共鳴をなるべく壊さないように発声するのである。
そのようにして、母音による共鳴効果を揃えるような訓練をする。