初心者の方が歌っていると、顎が痛くなる・・という相談や悩みをよく聞きます。

あごに力が入る原因は、2つあります。
一つは・・・あごの関節が普通以上に固いこと。
もう一つは、これが一番多いですが、喉に力を入れて発声していることです。

喉に力を入れる原因の一番多いのが、舌根を押し下げて歌うケースです。
一見、良く鳴る声になりますが、あっという間に疲れます。

そして、大体こういう声は一見声量が出ますが、音程が♭気味になるでしょう。

こういう場合に良くやる練習は、口を縦に良く開けておいて、下あごを動かないように手で支えておきます。
その状態で、発声練習、5度のスケールを普通にやりますが、母音のみではなく、ヤという半母音（Iaiaiaiaiという具合）を利用することで、舌を自由に動かして音程の良い発声を換声点直後くらいまで出来るかどうか？
舌根で歌う人は、どうしても顎が動いてしまうでしょう。

舌根で歌う理由は、喉を下げる意識が強いからです。
喉＝喉仏（喉頭）は、首の前面や胸を意識しないほうが良いです。

吸気（ブレス）の時に腹筋が正しく使えて、横隔膜が十分に収縮できるかどうか？
そして首の後ろをまっすぐに立てた姿勢が保てているかどうか？
これだけで喉の引き下げは決まると思ってください。

あとは、いかに軟口蓋が使えているか？ということが、あごの力みを取れるかどうか？のポイントになるでしょう。