誰しも苦手な母音発声があると思います。
教えていて多いのは、エ母音です。その次がイ母音。
最後がオとアになるでしょう。
しかし、実際はオとアに問題を抱える人が多いのです。
エ母音は舌が盛り上がった形になるのですが、これがその人の喉の発声器官に不具合を起こすタイプになっているわけです。
これは人によって違います。
エ母音に限らず、同様なことはイ母音でも起きる人は多いです。
このような方々は、大体がア母音が歌いやすいわけです。
ア母音が歌いやすいと感じる方は、当然口を開けるわけですが、特に下顎を下ろして
歌うことで、喉が安定するために歌いやすいのですが、歌声を聴いてみると、大体が暗く奥に引っ込んだ声質になることが多いのです。
このようにア母音のメリットとエイ母音のメリットを勘案して、エイ母音の苦手な方には、ア母音で声を出してから口の開け方と響きを変えないでE母音に換えてみてください、と指示します。
同様に、ア母音が暗く引っ込んでしまう人には、エ母音で声を作ってから、口を変えないでアを発声してもらうことを教えます。
このように、苦手母音を克服するには、得意な母音から応用するということです。
そのためには、まず自分の得意な母音は何か?に気づいてもらう必要があるでしょう。