例年のように今年も忘年会を行いましたが、私の都合もあり昼間の忘年会となりました。
横浜駅そばのシーバスに乗り、山下公園までたった15分でしたが、横浜港観光の楽しい時間を過ごしました。
le long du quai les grand vaisseaux
途中、横浜港の象徴でもある大桟橋を眺めながら、フォーレの歌曲にある、「ゆりかご」の歌詞を想い出していました。
「長いふ頭に大きな船が波のうねりに静かに傾いている・・」
フォーレ最後の歌曲集「幻想の水平線」1曲目の「海は果てしなく」でも歌っている海の美しさを、堪能できました。

 

 

 

その後、北欧料理の「スカンディア」でランチをいただき、ぶらぶらと馬車道まで歩いて帰りました。
レストラン スカンディア

私にとって横浜は子供時代の懐かしい地です。
毎年の年末、横浜に行くことで自分がどこへ帰るべきなのか?をじっくり考える良い機会になるのです。

さて、今年を振り返ると自分のリサイタルの開催が大きなイベントでした。
このために、自分の演奏には準備に準備を重ねたつもりでしたが、ホールとのコミュニケーションが取れず思い通りに出来なかったことが悔しいです。

この言い尽くせない口惜しさを返す刀として、一足飛びの再来年2018年の11月にリサイタルのための会場を抑えました。
こちらは、すばらしいデザインと音響を兼ね備えたホールです。
また、オーナーさんが元アートディレクターだっただけに、良い意味でビジネスライクで、こちらの思い通りの演奏会が出来そうで、今から大変楽しみにしています。
sonolium

また、同じ2018年にはドビュッシー没後100年ということで、別会場を抑えコンサートを企画しています。
これは私は歌わずに黒子になり、プロの方を交えたオールドビュッシーのプログラムで構成したいと考えています。
ありがたいことに、すでに室内楽のメンバーとソロや2台ピアノの出演者も決定し、後は他の声楽作品の歌手とそのプログラムをどうするか?が残された課題です。
これも、大変楽しみです。

一足飛びの再来年の話しになってしまいましたが、来年はすでに2月25日にアトリエムジカCのスタジオメンバー総出の大発表会が決まっています。
場所はルーテル市ヶ谷センタ-です。
新しいメンバーも増えたので、これも楽しみです。
そして来年の11月11日は、ラヴェルの没後80年記念のコンサートをアコスタジオで予定しています。
こちらは、なるべく生徒達で構成したいと考えています。

寺山修司の言葉に「人はいつも帰りたいと思いながら、帰るということがイメージの中の世界でしかないことに気づくのだ」ということ。
改めて、自分の反省材料にしたいと思いました。
未来を創って行くこと。年を取ればとるほど大事なことなのだ、と思っています。

shin yamanaka
今年も終わろうとしています。
2016年もあとわずか。皆様も良いクリスマスと年越しをお過ごしください。