今年もブログを頑張るぞ!と思っていたのですが、気付いたら2月になってました・・・

発声の事、レッスンのことだけに特化して書くブログと決めているために難しいのかもしれません。

ツイッターは、いくらでもかけるのですが、ある程度まとめようとすると考えが分散してしまうようです。

今回はピアノ伴奏に付いて書きたいと思います。

私もピアノ専科ではないし、練習をあまりしていないので、下手くそです。

ただ、歌手を鼓舞するように弾くことは良くします。

今日もモーツアルトの「淋しい森の中で」をレッスンしました。

声の事も教えましたが、楽譜に書いてあることを実際の演奏に活かすには、楽譜上の指示記号や言葉だけではなく、それらの隙間にある、書いていないが当然表現すべきこと、を見つけ出して教えなくてはなりません。

言葉で伝えることは大切ですが、言葉の伝え方にも難しさがあります。

はい!クレッシェンドして!はい、フォルテと書いてありますよ!

こう言うのは簡単なのですが、云われてやってもらっても、それが音楽的かどうか?となるとまた別です。

楽譜と云うのは、最低限の情報でしかなく、そこから音楽をくみ取って、音楽的な演奏にする技術は、

経験と勘しかありません。

さて、ピアノ伴奏者と云うのは、そういう目に見えない音楽を歌手の背中から一押ししてやる事が出来る、すごい仕事をする人だと思っています。

ということは、楽譜を読む技術において、そういう音楽性を持たなければできない仕事なのです。

もちろん稽古伴奏ということでは、譜面を読む練習のための伴奏もありとは思いますが、それだけで

伴奏ピアニストは務まりません。

ある意味プロの世界は分業化が進んでいます。進まざるを得ない状況もあります。

歌手は、声の訓練だけに特化して、音楽はピアニストが作る、と云うことはあると思います。

今日もレッスンしたのですが、私がピアノ伴奏で「こう歌いなさい!」という強い意識で弾きますと、実に見事にその通り歌ってくれました。とても音楽性がある方だと思いました。

歌手は何でも出来る必要はないです。

大事なことは良い声を出せる楽器作りです。それだけで大変なことなんです。

あとは、良いピアノ伴奏者を持つこと、が歌手人生にとってとても重要なことなのではないでしょうか?