このテーマはこの世界に入ってからずっと考え続けています。
たとえば、コンサートをやってアマチュアの人が素晴らしい演奏をするのに、チケット代を取ってはいけないのか?
音大を出た自称プロの人なら、そのレベルと関係なく一人前のチケット代を取っても問題ないのでしょうか?

私の結論はプロか?アマか?ではなく、アマチュアAmatureからアAを取ったマチュアMature(成熟した)な存在であることをいつも目標において、アマチュアの方は活動されたら良いと考えています。チケット代はとっても良いでしょう。行きたくなければ行かなければ良いし、行って悪ければ悪い評価が広まって、そうそう誰でも有目に慣れるような世界でもないからです。

プロといっても、自称プロはたくさんいるわけで、そのレベルははっきり言ってお粗末なものからとてつもなく素晴らしいものを持った人まで幅があり過ぎるのです。
プロと呼ばれる人たちはそう呼ばれることがプライドでしょうし、それで稼いでいるならそれが自負にもなるでしょう。

しかし!稼いでいること=技術が高いかどうか?は一概に比例しないのも、この世界にありがちなのです(日本だけかもしれませんが)
特に声楽と云うジャンルは、日本では非常に評価が定まりにくい、あるいは良くも悪くも一般的に評価されにくいプレイヤーのジャンルだと思います。

お金があればだれでも外国に留学したり、自費出版のCDをたくさん作ったり、しまいに本を出版したり出来る昨今のことです。
プロかアマか?という区別がつきにくい世の中です。

結論:アマかプロか?という色分けに拘泥しないで、作品や演奏に接して判断するだけのこと。コンサートにまずは行ってください。