https://youtu.be/0TnHJIZ5Nmc
これは以前もご紹介したと思います。
今年の7月14日ドビュッシー没後100年メモリアルコンサートで演奏がある予定です。
3曲1セットですが、今のところ1曲目だけの予定ですが、プログラムの内容によっては3曲全曲やるかもしれません。
この音楽はキャバレーとか大衆演劇の音楽がかすかに匂ってくるところに、ドビュッシーの若いころの華やかで幸福だった思い出が表現されていることがわかります。
あるいはパリ、フランスが持つ贅沢さとか豪華さ、豊かさというようなものです。
作曲が1915年で1914年に勃発した第一次世界大戦の影響と、彼自身の病気との戦いが、深く音楽に影響を与えているところからもわかるでしょう。
意外と不幸な現実を表現していながらも、サウンドはあくまで美を表現しているところが素晴らしいと思うのです。
3曲全曲聞くと、微妙にモチーフを使いまわしながら、まったく違う表現をバランスしており、3曲の構成感が美的な構築を成していることがわかります。
そういうところに、美と知性とのうまいバランスを感じます。
ひたすらクールで美しいのです。
どろ~っと甘ったるくなく、すっきりした飲みごたえとかすかな苦みとが馥郁たる香りと共に存在する白ワインのようです。