このところ、久しぶりに弾き語りによる、フランス歌曲の練習を始めています。
なぜか?というと、弾き語ることでピアノ伴奏のアーティキュレーションが良く判ることと、そのピアノと歌でどういう音楽を創るか?ということが
つかみやすいからです。
伴奏で歌うだけだと、どうしても気負ってしまい、余計に力みますが、弾き語りは良い意味で力みが取れ、譜面を見ながら譜面に書き込まれているニュアンスが良く判るようになります。
しかし、改めて自分の歌を聴くと、いかにカミーユ・モラーヌの影響を受けているかがわかります。
口幅ったい様ですが、歌声の中に彼の魂が刷り込まれているきがしました。。本当にレッスンが懐かしい。
https://youtu.be/Cdbh7RCdbLw
https://youtu.be/Xtc8CmoPtgM
モラーヌ氏はフォーレのことを、Tres Modeste!と言って高く評価していました。つまり質素で地味で慎み深い、ということです。
逆にプーランクのことをVulgaire(下品)と言って、少々敬遠気味のようでしたが、実は良く歌っていて、それがまた抜群に上手かった。
特にそのVulgaireな内容であった、Chanson gaillardeは、真似が出来ない上手さでした。特に2曲目の「酒の唄」は真似が出来ない上手さでした。
つまり、酩酊して目が座った酔っ払い、という風情でした。
このフォーレについては、プーランク自身が苦手だった、という逸話があり、その意味でも面白いです。
この曲も題名とおりに大変面白い唄なので、自分が弾けそうなものはいずれ弾き歌いをアップしたいと思ってます。