日曜日の夜、時間が出来たので三浦三崎に天体写真撮影に行ってきました。
現地に19時着、設営して撮影が始まるまで長かった!
まず機材の設営を終え、1枚目を取り終えるころに、北から雲がやってきて撮影中断。
1時間くらいロスがあって、21時半から、再度撮影を始めます。
天体写真撮影は本当に忍耐です。
我慢比べ。
機材をやっとの思いで設営すると、雲がやってくる。
これをやり過ごして、しばらくすると今度は夜露がひどくて、レンズがすぐに曇ってしまう。
一々めげていたら、時間をやっとの思いで工面してやって来た甲斐がなくなってしまいます。
それでも、撮影出来れば良いです。
一晩かけて撮影し終わって、カメラの液晶を良く確認してみたら、全部ピンボケだった!
なんてのは、朝飯前です。
泣けて来ます。
でも、そんな思いをしても撮影に行くのは、実は撮影そのものよりも、あの撮影中の不思議な幸福感を味わうことが出来るからなんです。
例えば今回は、撮影地の畑一面で鳴いている虫の声でした。
まるで鳴く虫のオーケストラのようでした。
空の星からはエネルギーが降り注ぎ、地上では鳴く虫がつかの間の幸福を喜んでいるかのよう。
日ごろの悩みや迷いから解放される貴重な無為の安逸に心を休めることが出来ます。
帰りの暗い高速では武満徹のRiver runを聴きながら帰って来ました。
この曲は本当に彼のオケ作品の中でも特異な輝きを放っています。
都会の雑音のような始まりから、不思議な夜の世界の放浪を思わせる音の世界。
最後は静かに終わって、夜更けの都会の足音の中で音楽が静かに消えて行きます。
久々の三浦三崎撮影行
- 更新日:
- 公開日: