1ヶ月経つの速いですね。
あれから少し忙しく、ピークを過ぎてから、早速いつもの三浦三崎に2回くらい撮影に行きました。
寒いですが、防寒対策はバッチリです。笑
撮影も結果も喜びですが、意外と車での往復が癒しの時間になるのです。
夜中の帰りは年配者御用達の(そんなことはないか!)NHKのラジオ深夜便を聞くのが楽しみです。
先日は、浅草オペラの田谷力三と四谷文子の歌を流していて、思わずうなってしまいました。
歌の上手さに、声の良さに、では、残念ながらなく、歌の持つ時代性表現のリアルさと面白さにです。
色々な情報を喚起させてくれます。
なぜなら、我々はこれらの歌が流行った時代の写真を見ることが出来るし、本でその歴史をなぞることも出来る。
そうすると、これらの古臭い歌が生まれた時代が活き活きと我らに伝わってきて、古臭いはずのこれらの歌が活き活きと蘇ってくるわけです。
四谷文子の歌に「あたしなんだか変なのよ~♪」という歌がありましたが、例えばその中に
「あたしの優しいお母様」というくだりがある。
いまどき「お母様」などという言葉すら死語に近いわけですよ。
でも、そんな言葉が普通に生きていた時代において、これらの人たちは時代先端を行くアーチストであったわけですね。
オペラ!ですよオペラ!
それから田谷力三が歌うシャンソン!これまた、戦前の日本のフランス贔屓が現れてましたね~。
今じゃすっかり廃れましたが。
当時は、オペラなんて歌う人はもっとも先鋭なるアーチストであって、人々の羨望の眼差しを受けていたのでしょうね。シャンソンもですね。
戦後になって、これらの西洋崇拝文化は少し廃れて、日本歌謡界はもう少し大衆的で閉鎖的なジャンルになって行きます。
なんてことを思いながら眠い眼をこすりこすり、家には明け方に着いたのでした。
車乗りの癒しの時間
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