今日は疲れた・・・出先から帰ろうと思ったら山手線がすでに台風の影響で不通。
地下鉄東西線→半蔵門線→銀座線でようやく渋谷に着いたらすでに渋谷からの東横線が不通。
渋谷でおよそ3時間の足止めとなった。
しかし、災い転じて福となす・・素敵な喫茶店を宮益坂の横丁で見つけた。
コーヒーが絶品だった。
ところで、食べログでこの店のこと、コーヒーのことを誉めてた奴がパリのコーヒーを
けちょんけちょんにけなしていたが、パリのコーヒーは日本のふつうのコーヒーよりは
断然美味しいよ。
パリのことを思い出すと、まるで昔の恋人を思い出すよう、と誰かが言ったか言わなかった、
忘れたが、そう思っても不思議ではないくらい。
グーグルアースで、昔の恋人の面影を探すように、パリの画像を渉猟していると、あっという間に
時間の経つのを忘れてしまう。
レオ・フェレの歌う ボードレール Spleen は、曇り空のパリの景色がぴったりだ。
セーヌ右岸やサン・ラザール駅近辺の鉄橋、バルベス・ロシュシュワールの地下鉄が地上に出てきた
ところや、ヴィクトワール広場、マレー街の古いカルチエの景色、大工道具のBHVのあったパリ市庁舎の辺りそしてポン・ヌフから大審院を眺める風景は絶品だ。この美しさは貴婦人の美しさ。どこもかしこも懐かしく、涙がこぼれる。
30年前と何も変わっていない。
当時、初めて降り立った外国の街の景色は、日本でいえば最低でも明治時代。
マレー街の古さは、日本で言えば元禄時代くらいだから、カルチュアショックで、高熱出して
1週間寝込んだのも無理はないと思った。
この音楽とこの写真は、ぼくがパリの街の空気から受けた一つの印象だと思う。
パリの憂愁
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