http://youtu.be/aLZ0lbLzg8Y
ゲオルギュー歌う「宝石の歌」生徒に教えるんで色々動画を見て研究しましたが、
一押しかと思いました。
古い人も良い人たくさんいますが、今の時代にはこの人の歌声、受けるんじゃないかなと思います。
ネトレプコも素晴らしいですが、少々中低音が暗くて立派すぎる。
このアリアのキャラクターは、あまり立派すぎる声もちょっと?と思いました。
ところで、この歌より難しいアリアはたくさんありますが、このアリアをこのように歌えるか?
といえば、そうそう出来ることではないです。
こういうことをもっと勉強してほしいんです。
ミレッラ・フレーニのこのアリアも見ましたが、素晴らしいものでした。
フランス語はきちっとしていますし、伸びやかな中高音の声は、惚れぼれします。
やたら高音高音と騒がないで、このくらいのアリアをこのように素晴らしく歌えることを
確実に出来ることだけでも大変な努力と時間が必要なんです。
オケもそうだけど、技術に合わない難しいブラームスだのマーラーだの、やり過ぎ(笑)
モーツアルトのディヴェルティメントですら、まともな弦の音が出せないのに、どうして
そんな難しい物やるの?と思ったこと多々ありました。
ところでこの方の歌う口の動きに注目してほしいです。
下顎が絶対に前に出ません。
最近時々見かけますが、下顎を前に出して発声する癖のついている人がいます。
これは非常に良くないです。
下顎は自然に、やや後ろに引くように降りるのが自然です。
なぜなら顎関節を中心に下顎が降りるときは円を描くように降りるからです。
発声は、特殊なことをやるのではなく、人間の肉体の生理にかなった、動きが基本です。
それから、Coquetteと発音する時の広いEの発音も。
これもみなさん良く研究してほしいと思いました。