ペールギュント「朝」
グリークの「ペールギュント組曲」の「朝」。
朝、小学校の前を通りかかった時、この音楽が聞こえてきて驚いたわけです。
およそ50年近く前に慣習となっていたことが、今でも続けられている!
正直な感想は「こんなことまだやってるのか!」という、呆気に取られた驚きでした。
このような習慣が長く続くことに悪い気はしないものですが、日本の現状を考えて、こんなところに50年以上も変わらないことがある、ということにうんざりする気持でした。
例えば街の風景。
これは、50年前とは驚くほど違います。地元の街並みの変化や商店街は見事なまでに変わってしまいました。
要するにお金にかかわることは、お金の多寡に応じていつでも変化し、お金に関わらないことは、思考停止して放っておく。
自分の記憶にある限り、この劇的な変化が起こるようになったのが、1980年代だと思います。
要するにバブル。
インフラが整備されたとか、便利になったとか言っても、朝の通勤電車の絶望的な混雑はちっとも良くならないのはなぜでしょう?
豊かになったと言っても、平均的な庶民の住環境が劇的に良くなったのでしょうか?
高速道路は無料になったのでしょうか?
都市内の混雑は良くなったのでしょうか?
全てNoです。
本当は少しは良くなるはずだし、出来たはずです。私はそう確信していますが、何も良くならない。
これは意図的か、無策か、怠慢のどれかしかない。
そういうことを、仕方がない、と言い続けている限り、世の中変わらないですよ。
満員電車で通勤なんて絶対いやだ、という人間が今はあまりいないですが、これが50%を超えると、しぶしぶ動き出すんです、世の中は。
日本人の美徳は・・・「不平不満を云わない」ことだ、なんて言葉に喜んでいてはいけないのですよ。
ペールギュントの「朝」に想う
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